PSP(実際は恐らくPS3から)くらいのゲームからDLCという言葉が一気に定着しはじめました。
PSVではゲームソフトに新しいシステムを加えるという事が丸々出来てしまいます。
特にラグナロクオデッセイのオンライン機能その物の追加は(最初からあって欲しかったにせよ)大きなインパクトを与えました。
今後もステージ、アイテムの追加がされていくようです。
が、これは全て無料です。オンライン機能追加自体はそもそも最初からあって欲しい物だったので無料で良いと思うのですがそれ以降のアップデートは?
Diablo2はMORPGで追加のエキスパンションパック的なものは追加料金を支払うものでした。
中身がスカスカのゲームで細かいDLCやアップデートに500円だの1000円だの払うのは論外だけれど、土台がしっかり作られているものに関してはどうなんだろう?
このラグナロクオデッセイは改善して欲しい点はあれど、ボリューム自体は一差目としてたっぷりです。
そこに持ってきてステージ丸々の追加やアイテム、モンスターの追加。
無料だとそりゃ喜ぶユーザは多いだろうけれど、新しく作ってそれをアップデートとして配信するならお金を取っても良いと思う。
無料アップデートの反応は「ユーザに誠意がある。」だとか「ユーザに親切」だとか言うのを良く見かけるけれど、きちんとしたものには対価をとれば?というのが正直な本音。
ある程度の歳になると無料という事に喜べなくなります。それよりも実働に対して見合っているのか?という事に頭が行くからです。
そして無料だからしょうがないという逃げ道を作って欲しくないというのもあります。
ゲームユーザがお金を払わないという事に慣れていった結果、ゲームユーザを捨てて、もっと低コストでお金になる存在に目を付けたモバゲーやグリーという存在が台頭したわけです。
ユーザはどうやったってお金を支払う事でしかお気に入りのゲーム会社やクリエイターを支える事ができません。
当たり前の事の様ですがこれが出来ないユーザがどれだけ居るのか、と言う事です。
ユーザ自身クリエイターと距離が近くなったりネット世論がゲーム制作にまでより影響を与える事になったせいか、非常にゲームユーザはプライドが肥大化したように見えます。わがままになり、お金も払わないと言う事です。
あとアップデートによるバグ修正に関しても非常に話題になったけれど、そりゃアップデートで治せるにこしたことは無いけれど、ゲームの一番最初の出来が「どうせ後からアップデートで治せるから良いよ。」が標準の出来になったら困るよね。
FF14はそれで最初見放されたわけでしょ。
作る側に緊張感がなくなるんじゃないかな?大きなお世話かもしれないけれど。
昔ベイグラントストーリーのアルティマニア読んだ時に「制限がある中で限界を追求したい」という趣旨のクリエイターのコメントが載っていたけれど、近年はそういう精神に欠けているんじゃないか。
ゲームユーザにそこまで尽くす時間とそこまでやってもそれに対する利益が無いとも言えるだろうけれど。
アップデートやDLCは、それなしでも十二分に遊べる製品がまず基本、という価値観が崩れて欲しくない。
今はゲームユーザが当時のSFC,PSのゲームと同等、或いはそれより上のクォリティを望み、でもゲーム自体は昔より売れない、ゲーム制作期間自体がそもそも当時より短い。結果クォリティが落ちる、ユーザがお金を払わなくなる。更にゲーム自体のクォリティが落ちる、という悪循環に陥ってるんじゃないか。
どんなに現在のユーザがモバゲーグリーのような料金システムを拒んでもこの先そうなっていくのは必然的な気がする。
筆者:ロジオン
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